・男女の出会いにスポットを当て、大人の出会い、大人の恋、既婚者の出会い、性の問題、人の一生などを題材としたエッセイ集です。
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ここは、サイト運営者木村雄作の、エッセイコーナーです。 毎月1日に差し替えます。暇な方は、読んでみて下さい。 |
| エチケット | ||
| 駅を出た人の波が一定の方向へ、一定の早さで流れている。 その中の一人が、いきなり立ち止まる。すぐ後ろを歩いていた人が交わしきれずにぶつかる。ぶつけられたその人は不服そうに相手をにらみつける。 原因が、自分が流れを不自然にせき止めた事に有ることに気が付かないのだ。 このように、相手に迷惑を掛けても平気、又は全く気が付かないエチケットを知らない人があまりにも多いようである。 Aは、歩道を駅へ向かって歩いている。一定の早さである。 すると、後ろからカッカッという靴音とともに、若い女性が小走りにAを追い越して行ったと思うと、Aの直前でスピードを緩めて歩き出した。 Aは、しばらくは我慢して後ろから歩いていたが、どうにも遅いのでしかたなく追い越して歩き出した。するとその女性は、またカッカと小走りにAを追い越して前に出たら、とたんにスピードダウンして歩き出す。 この繰り返しが、駅まで続く。 この女性は、自分の行為がいかにエチケットにはずれた行為であり、Aに対して計り知れない精神的迷惑をかけているかに、全く気付いていないのである。 道路上でも、同じような事がいっぱいだ。 Aは、高速道路の第二車線を80キロメートルでソロソロと走っていた。Bは追い越し車線を100キロメートルで走って来て、Aに並んだ。するとAは、スピードを120キロにアップして、Bを振り切って走り去った。Bは、同じスピードの100キロを維持したまま走り続けると、又前方にAが80キロで走っていたので、追いついて、並んでしまった。 すると今度は、Aは同じ100キロにスピードをアップして、何時までも並んでいる。仕方がないのでBはスピードを120キロにアップして走り抜けようとした。そうしたら何とAは、同じ120キロにスペードをアップして、並んでいる。 こういった事はよくある事だが、ここまで来るとエチケットの欠如を通り越して、いやがらせである。 そして、道路上の多くの暴力事件が、このようなエチケツトを忘れた感情のもつれから発生しているのである。 私は、電車に乗ろうと、ホームで待っている。電車が来てドアが開く、すると降りる人を待ちきれない人達が、先頭に並んでいる私を押しのけて、右から、左からいち早く入ろうとする。あさましく競り合ってもしかたがないので、私はその人達に譲って後から入る。 すると何と、強引に私を押しのけて入ったその人は、入り口に立ち止まってしまって奥に入ろうとはせずに、続けて入る人の妨げとなっている。 自分さえ入れば、後から入る人の迷惑など、眼中に無いのである。 いつも、毎日、こう言ったエチケットの無さが繰り返されている。 電車の中もまた、惨憺たる状況である。 混んでいる車中であるのに、浅く腰掛けて足を投げ出している若者。大股開きで席を占めている人。ギュウギュウの車内で、何が何でもと、人の顔の前で新聞を広げて読んでいる人。クチャクチャとガムをかんで、悪臭をまき散らせている人。 夜は又、焼酎族の天国と化す。 大声で、上司の悪口を言っている人などなど・・。 この様な醜態でそのまま家に帰って、妻や子供達に、どうやって一家のリーダーとしての威厳を保っているのであろうかと思う。 今、エチケットが、社会から失われようとしている。 私達は良識有る大人として、子供に対するエチケット、妻に対するエチケット、社会に対するエチケットについて、今一度、自らを省みる必要があるのではなかろうか? 愛情の無い夫婦生活、心が離反してしまった家庭の原因には、案外こんな小さなマナー違反の積み重ねによるのかもしれない。 |
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| 【掲載済み】・思いちがい ・夫婦の愛 ・誰のための人生か ・遊びの心 ・老い ・不倫の正当性 ・己を知る ・妻からの夫の評価 ・“教えます。60才の肉体・精神・性”・ 男のセールスポイント ・水のしみ込むところ 別れ 狼と羊と狐と人間と |